こんにちは、しょうだいです!
今回は、「このクラスに理解している人はいないのではないか」でお馴染み、自動詞と他動詞の区別についてです
早速ですが、「自分でするのが自動詞で、他の人に働きかけるのが他動詞」と習ったことありませんか?
僕はそう習った記憶がありますがこれはなんと、全くの嘘です!
今回はそれがなぜ嘘と言えるのか、ならば一体、本当の違いはなんなのか解説しますね!
自動詞、他動詞という言葉にアレルギーを持っている人は多いと思いますが、アレグラは効きません。
ぜひ、この解説でアレルギーを治して下さい!
では、始めましょう!
自動詞と他動詞の違い(必修編)
次の文を見て下さい!
I look at birds every morning.
「私は毎朝トリを見ます」
I see birds every morning.
「私は毎朝トリを見ます」
ほぼ同じ2つの文ですが、違いがあります
look は直後に at を置いてから birds が続いていますが、 see は直後に birds が続いているということです
これこそが自動詞と他動詞の違いです!
中学生の時に先生から「 go は go to で覚えましょう!」と言われませんでしたか?
あれは、go が自動詞だからです
× We go the library after school.
「私たちは放課後に図書館行く」
○ We go to the library after school.
「私たちは放課後に図書館へ行く」
このように to があれば正しい文法になります
逆に to がなければどこに行くのかを表すことができなくて、不便です
だから学校の先生は go to をセットで覚えるように言っていたんです!
次の下線部の動詞は自動詞と他動詞のどちらでしょうか?
1.She waits for the bus everyday.
「彼女は毎日バスを待っています」
2. He bought an expensive car last month.
「彼は先月高価な車を買いました」
3. My mother is waking around the lake.
「私の母は湖の周りを歩いています」
解答はこのブログの最後で!
自動詞と他動詞の違いわかりましたか?
それでは次の章で「自分でするのが自動詞」が間違っている理由を解説しますね!
「自分でするのが自動詞」はなぜ間違いなのか
「見る」という動詞で考えてみるとわかります!
「見る」は自分で見るのだから、「自動詞!」と考えたくなりますよね
では、英語で「見る」という意味の see と look がどっちなのかと言うと
先ほど確認したように、see は他動詞で look は自動詞です
つまり、「見る」という意味から自動詞か他動詞かは判断できないということです!
このことから「見る」は「自分で見る」だから自動詞、とは言えないとわかりますね
自動詞と他動詞の違い(上級編)
これからは少しマニアックな自動詞と他動詞の解説をしますね
解説する内容は
①自動詞と他動詞は動詞の種類ではない
②他動詞は名詞(目的語)と必ずセットで使う
この2点です
必修編が理解できれば十分ですので、「これ以上は酔いそう…」という方は飛ばして頂いて大丈夫です
少し待ちますね
まだいらっしゃるということは相当の自動詞他動詞マニアですね?
では、いきましょう!
自動詞と他動詞は動詞は使い方の名前
どういうことかと言うと
「自動詞」と「他動詞」は動詞の種類のように聞こえませんか?
「look は自動詞、 see は他動詞と動詞ごとに種類を分けられるんだな」と理解してしまいます
ですが、これは誤りです
run という動詞で考えてみるとわかります
They run along the river every night.
「彼らは毎晩川沿いを走っています」
She runs her own company.
「彼女は自身の会社を経営しています」
必修編で確認した自動詞、他動詞を区別するルールを 覚えていますか?
こうでしたね?
そしたらこの基準を元に先ほどの run を考えてみましょう
They run along the river every night.
前置詞を置いてから名詞→自動詞
She runs her own company.
直後に名詞→他動詞
つまり、 run という動詞は自動詞にも他動詞にもなれるのです
run は「走る」という意味では自動詞ですが「経営する」という意味では他動詞になります
ほとんど自動詞として使う動詞もあれば他動詞が中心の動詞もあります
そしてかなり多くの動詞が自動詞としても他動詞としても使えます!
下に様々なパターンの例と例文を紹介しますね
自動詞として使える
look(見る)
end(終わる)
talk(話す)
wake(起きる)
run(走る)
write(手紙を書く)
などなど
他動詞として使える
see(見る)
finish(終える)
talk(説得する)
wake(起こす)
run(経営する)
write(書く)
などなど
The meeting ended 2 hours ago.
「2時間前に会議が終わった」
She finished her homework last night.
「彼女は昨晩に宿題を終えた」
We like taking in the cafe.
「私たちはカフェで話すのが好きです」
I talked my brother into quitting working.
「弟に働くのをやめるように説得した」
My mother wakes at 10.
「母は10時に目を覚まします」
Birds woke me up this morning.
「今朝、鳥たちに起こされた」
We wrote to our teacher before graduation.
「私たちは卒業前に先生に手紙を書いた」
The cute letter was written by his daughter.
「彼の娘がその可愛い手紙を書いた」
他動詞は名詞(目的語)とセットで使わなければいけない
自動詞と他動詞はどのように違うのかはすでに確認しましたが
実は自動詞にできて他動詞にできないことがあります
それが次の例文です
⭕️He swims. 「彼は泳ぎます」
❌The girl has.「その女の子は持つ」
swim は自動詞で、have は他動詞
自動詞は後ろに何もつけずに文を終わらせてもOKです
ですが、他動詞は後ろに必ず名詞を持ってこなければいけないのです!
その理由は、今回の例文なら 何を持っているのかわからないからです
そのため
⭕️The girl has many books.
「その女の子は本をたくさん持っている」
これが正しい使い方です!
まとめ
今回は英語を自動詞と他動詞の違いを確認しました
上級編ではこんな知識を確認しましたね
自動詞と他動詞は他の文法を理解したり動詞を覚える時にも非常に大切な知識なので、しっかり理解して下さい!
今回は必修編までで挫折した方も、レベルアップしてからまた上級編を読んでみて下さい
深くわかると知識がクリアになり、英文の解釈の質が格段に上がりますよ!
それでは!
クイズの答え
1.自動詞 wait の後ろに前置詞の for があるので自動詞だとわかります!
2.他動詞 boughtの後ろに名詞が直接置かれているので、他動詞ですね!
3.自動詞 waking の後ろに前置詞の around がありますね。そのため自動詞です!
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